無料ブログはココログ

« 「ピアソラ 永遠のリベルタンゴ」 | トップページ |  岡上のどんど焼き 雪ちらつく »

2019年1月26日 (土)

Wホワイト落語会

  

Wホワイト落語会」に行ってきた。成城ホールでの三遊亭白鳥桃月庵白酒の二人会は最終となる。

 冒頭、二人のトーク。時事ネタもあって、二人で二百万ずつ出し合ってゲストにあの人を呼ぼうかなどと。ま、誰もが考えそうなことだな。

 Dsc_0664  演目

 白鳥  新ランゴランゴ

白酒  火焔太鼓

 白酒  粗忽長屋

 白鳥  メルヘンもう半分

新ランゴランゴ」はケニア人の落語家の新作噺。新とあるのは師匠・円丈の新作をさらに改変したもの。人種差別というほどではないけれど、センシティブな部分もあるから寄席という空間でのみ成立する。

 白酒の「火焔太鼓」「粗忽長屋」はいずれも以前聴いたことがある。今回、さらにダイナミックな演出となっていたような感じがした。

 「粗忽長屋」は、八五郎が行き倒れの死体を熊五郎だと思いこみ、長屋に熊五郎に知らせに行くのが発端である。最後のオチは、死体を抱いた熊五郎が「抱かれているのは確かに俺だが、抱いてる俺はいったい誰なんだ?」となる。それを八五郎のセリフにしたところが白酒の工夫である。

 トリの白鳥の「メルヘンもう半分」は、古典の「もう半分」をベースにしたもので、登場人物をムーミンミースナフキンに変えている。それが白鳥仕立ての改作である。

ラストはムーミン(古典では爺さん)の、もう半分というセリフで終わったと思ったら、続きがあった。さらにもうひと捻りして、オチは、ミーからでたサビ。

なるほど、うまいものだ。さすが新作噺家の真骨頂である。

« 「ピアソラ 永遠のリベルタンゴ」 | トップページ |  岡上のどんど焼き 雪ちらつく »

落語」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: Wホワイト落語会:

« 「ピアソラ 永遠のリベルタンゴ」 | トップページ |  岡上のどんど焼き 雪ちらつく »