忘れることが健康長寿の秘訣
テレビ(BS)のチャンネルを回していたら、外山滋比古さんの姿が映っていた。
長生きして元気でいられる理由を語っていた。「忘れることです。嫌なことは忘れる。酒を飲んでパーッと忘れる。これが秘訣。やけ酒もわるくない」。頭脳も明晰である。忘れることの効用を説いた本が多い。
95歳とテロップにある。そうか、そんな歳になったのか。
外山さんの著作は何十年も前だが、けっこう読んだ。半世紀近く前、みすず書房から出ていた本を読んだのが最初。『修辞的残像』『ホモ・メンティアンス』『異本論』など。わかりやすく、知的刺激を受けた。
外山さんの本が売れ出したのはずっと後になってからで、旧作の文庫本が爆発的に売れた。以後、新作、旧作が出版され、教養部門のベストセラーに連ねるようになった。累計すると著作は600冊ぐらいになるそうだ。
最近、有料老人ホームに移ったとのことで、その部屋を紹介していた。がらんとしている。書籍はほとんどない。知の達人のような人だから、本の山に囲まれてと思っていたが、もう読書はしないと、あっけらかんと語る。そんなものか。私など本なしの生活など考えられないから、その生活スタイルの転換には感心する。
健康長寿の鑑である。もうひとりの鑑は瀬戸内寂聴さん。あやかりたいものだ。
ということで、憂さを忘れるには酒である。やけ酒を飲むことはなくなったが、適度なバカ騒ぎと酒は死ぬまで欠かせないだろう。ドクターストップがかかっても、隠れて飲むに違いない。
オラは、長命だ、と語ってみたいものだ。
ついでのひとこと
鏡餅にカビが生えはじめた。まだ三が日なのに。
なぜ餅はカビるのか。
早く食わないからだ。
餅は短命だ。
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