「新ニッポンの話芸」 馬るこ餅 ゲット!
きのうに続いて落語。今週、三回目。落語ウィークだ。
「新ニッポンの話芸」。立川こしら、三遊亭萬橘、鈴々舎馬るこの三人会である。成城ホールでの会は今回で最終になる。よくはわからないが、運営会社が代わるそうで、自主企画の落語会はこの三月で終わりになってしまう。下北沢の北沢タウンホールも同じような憂き目に遭っている。落語ファンにとっては残念なかぎりだ。
保坂(世田谷区長)、小池(都知事)・・・どうなっているんだ!
この会が始まったのは7,8年前。こしら・一之輔の二人会としてスタートした。それが一之輔の真打昇進で一端おわりとなり、その後、この三人(当時三人とも二つ目)で会を引き継ぐことになった。で、みな真打となり、現在に至っている。
一之輔のときは盛況だったが、それが抜けると客数は激減した。寂しい客席だった。ま、これで終わりかなと思ったが、その後盛り返し、今回の最終回は満席となった。
これで終わるのは残念だが、致し方ない。ということで、ホールにはこれまでのチラシが貼ってあった。
こしら 壷算
馬るこ 初天神
萬橘 藪入り
詳しいコメントは省いて、特記事項だけに絞り込むと、こしらの「壷算」は面白かった。評論家の広瀬さんは、こしらを立川流の爆笑王と呼んでいるが、それは多分にマクラがなんとも可笑しいからである。本筋の落語はあまり巧くない。ところが今回の壷算はなかなかのものだった。今までで一番の出来だった。
馬るこの「初天神」はほとんど新作といってもよい内容になっていた。登場人物を糖質制限中の父親と娘にし、甘いものを食べたくてしょうがない父親を娘がそれを止めるというストーリーである。甘いもの大好きの太った馬るこが演じるんだから、お似合いというか、半分切実な噺に仕立てていた。
終演後に、餅投げがあった。馬るこが提供した「馬るこ餅」である。ひとつゲットできた。写真がそれ。開演前に記念にと馬るこのCDを買った。その御利益があったということだ。幸先よい。
成城ホールでの「新ニッポンの話芸」はお終いとなるが、場所を変え、内幸町ホールで4月25日に開かれることが決まった。その後は不明だが、まずは、一回だけは生き延びたということか。
もうひとつ、こしらの本(新書)が発売となる。「その落語家、住所不定」とかいうタイトル。内容はなんとなくわかる。こしらがマクラでしゃべってきたことだろう。買わなくてもいいか。
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