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2019年2月 7日 (木)

「恐怖の報酬」 リメイク版

 

 映画史に残る傑作「恐怖の報酬」のリメイク版である。川崎市アートセンターで観てきた。

 旧作はアンリ・クルゾー監督、主演はイブ・モンタンだった。半世紀以上前に観たから記憶は薄れているが、それでも緊迫した場面は脳裏に残っている。巻きたばこを作ろうとするとたばこの粉が飛ぶシーンがあった。爆風だったことがわかる。直接、爆発シーンを映すのではない。にくい演出だった。あふれた原油が溜まっているところを潜るシーンも記憶に残っている。

 で、今回の作品はそのリメイク版。タイトルは「恐怖の報酬 オリジナル完全版」とあるが、ただしくは「リメイク完全版」だろう。

 チラシを見ると、オリジナルが作られたのは1953年、今回のリメイク作品は1977年(これでも40年ほど前)につくられた。

このリメイク版は2時間ぐらいの尺であったが1時間半程度に短縮したものが公開された。ヒットしなかった。あらためて監督(ウイリアム・フリードキン)が2時間ものに再編集したものだ。

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  主演はロイ・シャイダー。「ジョーズ」に署長役で出ていた。「ジョーズ」は1975年だから、そのちょっと後に出演したものだ。。

 ストーリーは単純。原油掘削事故で火災が発生し、それをダイナマイト(ニトログリセリン)で爆破消火(穴をふさぐのかな)しようとする。危険なニトロを運ぶのに応募した4人が二台のトラックで運ぶといったストーリーである。

 ちょっと説明しておくと、きわめて不安定で爆発しやすいニトログリセリンを珪藻土にしみこませて信管をつけたものがダイナマイトである。これだと安定しており、危険性はうんと低くなる。ダイナマイトを開発したのがノーベルで巨大な富を築いた。それがノーベル賞の原資になっている。

 放置されたダイナマイトから液が染みだし一部がニトログリセリンに戻っている。それを運ぶというのだ。

 みどころは、豪雨の中、老朽化した吊り橋をトラックで渡るシーンである。手に汗握る。ここだけでも観る価値がある。

 石油掘削の山奥に彼らがなぜたどり着いたか、あるいは逃げてここにやってきたか、それが前半で描かれる。短縮版は観ていないが、たぶんこの前半部分を多くカットしたのではないか。短縮版と比較してみたいが、それよりクルーゾー版をもういちど観てみたい。

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