「愛がなんだ」 若者の言語生活
予告編に「酔の助」が出てこなければ観ることはなかった。この手の邦画はパスなのだけれど、居酒屋シーンがどうなっているか知りたかった。(4月17日 当ブログ参照)
酔の助のたたみ席で主人公の二人が飲む。シメサバと揚げナス(焼きナスだったかも)を注文する。先日、飲んだとき、同じシメサバを食べたのを思い出した。そして店の前でタクシーに乗るシーンがある。実際にはタクシーが通ることはまずないような路地裏だけどね。
酔の助はそれだけ。この映画、飲食店のシーンが多い。家でラーメンなどを食べるシーンもある。バーベキューもある。男も女もひたすら飲み、食べる。
これといったストーリーはない。テルコ(岸井ゆきの)はマモル(成田凌)を好きになるが、マモルは気まぐれに電話をしてくるだけ。そしてマモルの家に泊まることもあるのだが、さらに進展することはない。ま、片思いに近い。マモルはあらたな女性とつきあうが、これもよくわからない関係。グダグダとした関係が続く。
江口のりこが印象的。虚無的でとらえどころのない役回りが多いが、まさにそれ。適役である。
気を引いたのは言葉づかい。男女差はない。「気にすることないっしょ」とか「バカじゃない⤴」とか、文字で表現するのは難しいが、今どきの若者会話があふれている。
「泣ける」という表現も出てくる。旨い、絶妙の味、といった意味合いで使われている。泣けるほど旨いから、泣けるになるのはわかるんだけど、若い人はふつうに使っているのだろうか。
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