映える(ばえる)
見いつけた! 見いつけた! ではなく、聞いちゃった! 聞いちゃった!
「映える」を初めて耳にした。はえるではなく、ばえる。
「インスタ映え」ということばが世に広まってどのぐらいたつか。十年は経っていないはずだが、濁音の「ばえ」は国語辞典に載っている。用例として、仕立てばえ、出来ばえ などをあげている。しかし、動詞にした「ばえる」はない。
日常の言語生活で、耳にしたり、目にすることはなかった。それを聞いたのである。
なぜ、「ばえる」に注目していたかと言うと、今年の正月の新聞広告に、国語辞典に「ばえる」を載せるとするとどんな語釈になるか、4つの国語辞典の編纂者による例を載せていたからだ(三省堂の広告だから全部三省堂の国語辞典ね)。
語釈の一番短い「三省堂国語辞典」のものを紹介しておく。
〔俗〕(写真などが〈SNSで/SNSに投稿したくなるほど〉)きれいで目立つ。はえる。「インスタ映えカフェ」(二〇一〇年代末からのことば。「SNS映えする」という表現の「ばえ」を動詞化したもの)
ついでに、三省堂現代新国語辞典では、注釈的に、「ざま」「だま」「ばれる」のように、よくないニュアンスを持つことが多いが、「ばえる」は、「インスタ映え」のような言い方から「ばえ」を切り出してさらに動詞化したものなので、よいニュアンスで用いられる、とある。
そうなんだろうが、「はえる」と「ばえる」では聴く側の印象がずいぶん違う。ばえるはバッチイように耳に響く。
次の改訂で、ばえるが間違いなく載るかどうかはわからない。これからの使用頻度によるだろう。次版に載るかどうか、心にとめておこう。
ついでのひとこと
写真はゼンマイ。渦巻きは消え、若葉がぐんぐん伸びている。インスタ映えするかなあ。
このあたりでは珍しいと思っていたが、昨日、岡上(川崎の北西部にある町)を歩いていたところ、たくさん見つけた。麻生区ではゼンマイはありふれている。
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