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2019年5月15日 (水)

喬太郎・白酒・一之輔三人会

  麻生市民館(我家からは徒歩5分)で柳家喬太郎桃月庵白酒春風亭一之輔三人会があった。
 この三人、落語ファン(よく落語会に行く人)の人気投票なら、ベスト10に入るのは間違いない。笑点メンバーは一般受けはするがベスト30にひとり入るかどうかだろう。
 1000人収容の大ホール。チケットは完売となっていた。ま、当然か。
 開口一番の前座は春風亭朝七だった。ちょっと菊之丞に似ている。「たらちね」だった。これが上手かった。前座とは思えぬ出来。将来が楽しみだ。
 三人の演目は次のとおり。
 喬太郎  擬宝珠
 白酒   松曳き
 一之輔  百川
 それぞれが得意ネタをやった。おなじみの古典噺。
「擬宝珠」は擬宝珠を嘗めるのが病みつきとなり、ついには浅草寺の五十塔の擬宝珠を嘗めるというばかばかしい噺。「松曳き」は粗忽な殿様と、これまた粗忽な家来が繰り広げるボケと早とちりの噺。そして「百川」は、料亭に雇われた男と河岸で働く連中がトンチンカンなやりとりをする噺。
 とりわけ喬太郎のマクラが笑わせた。九州方面での連続落語会。行き先順がでたらめで、那覇から高知に移動したのだが、これが羽田経由だったとか、喬太郎の話芸が爆笑を誘う。うまいものだ。
 一之輔の「百川」はオチを変えていた。ほんものの四神剣の掛け合い人が現れるというオチにしていた。なるほど。これも工夫である。
 逆に、白酒のオチはちょっと早口だった。初めて聴く人はわからなかったようで、最後、なんて言ったのと隣に聴いていた。それを除けば、粗忽ぶりを大仰に語って可笑しかった。
 さすが、トップクラスの演者。たっぷり笑わせてもらった。愉快なひとときだった。
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 ついでのひとこと
 麻生市民館の庭には一本の大きな桜の木がある。二月末ぐらいに咲き始め、三週間以上満開が続く。河津サクラではない。花びらはソメイヨシノに似ているがそれより色が濃い。木の幹に、玉縄桜との表示があった。ソメイヨシノの異種ということだ。
 写真は現在の玉縄桜。新緑の葉っぱの下にサクランボがなっている。けっこう大きい。食べられそう。

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