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2019年6月27日 (木)

念彼観音力

 知人友人の訃報が多くなった。
 孤独死もある。死後何日もたって亡くなって見つかる。独り暮らしなら、それも致し方ない。
葬式も簡素化され、家族葬が多くなった。ちょっと味気ない。通夜告別式は、故人の縁者の集いであり、同窓会的な意味合いもある。遺族には煩わしいこともあろうが、それをとばしてしまうのは、なんとなく寂しい。
 年をとると、かしこまってお経を聴くのが嫌いではなくなる。読経の響きが心の奥底にしみていく。とりわけ観音経(法華経)がいい。念彼観音力のリフレインが心の中で共振する。
あれは、念じればただちに観音菩薩が駆けつけ、あなたを守ってくれるという意味らしい。
で、話はちょっと飛ぶのだが、キャロル・キングの「You've got a Friend」を観音経の読経にあわせて流すというイベントがあると聞いたことがある。
  Img_20190625_182836-1 キャロル・キングか、懐かしい。「タペストリー」を思い出す。You've got・・・の歌詞は、苦しいときも切ないときも、呼べば友はいつでも駆けつけてくれるといった内容である(タぺストリーのアルバムにYou've got・・・は入っている)。あらためて歌を聴き、歌詞をチェックしてみた。
落ち込んだり、何もかもうまくいかないとき、目を閉じて私を思い出してくれれば、すぐに駆け付けるから・・・・
  友を観音さまに置き換えれば、なるほど、念彼観音力とぴったり重なる。
  歌を聴き、お経を唱えれば、こころ安らぐ。しかし、いつも友(観音さま)は来てくれるわけではない。来ないかもしれない。
  でもまあ、それでよい。信心薄き身である。神妙に経を読むのは滑稽だけど、ネンピーカンノンリキー、ネンピーカンノンリキー、ネンピーカンノンリキーと、むにゃむにゃつぶやいてみる。
  ボーっと生きていたっていいじゃないか。

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