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2019年6月19日 (水)

歌舞伎を観てきた。 梅川忠兵衛

   歌舞伎は一年半ぶりになる。
 友人から声掛けがあった。歌舞伎座のチケットが抽選で半額になるという割引企画があるという。それに乗った。みごと当選した。18000円の半額。
 Dsc_0870-1 歌舞伎座の料金は高い。落語の数倍する。落語は扇子と手ぬぐいだけで演じるが、歌舞伎はそうはいかない。化粧も衣装もたっぷり、お囃子方も大人数である。経費が積み重なるから、料金が高くなる。割高なのは致し方ない。
 今回は昼の部、「三番叟」は幸四郎と松也が舞う。「石切梶原」は吉右衛門。「封印切」では仁左衛門と孝太郎、そして愛之助。
 お目当ては「封印切」。「恋飛脚大和往来」の一幕。その原作は近松の「冥土の飛脚」である。遊女梅川と飛脚問屋の忠兵衛の悲恋を描いたもの。遊女に入れ込んだ男が身請けのために他人の金に手をつけてしまうという現代でもありがちなおバカな話。「曾根崎心中」と比べるとどうかと思うが、それを悲しくも美しく描くのが歌舞伎である。
 仁左衛門(忠兵衛)愛之助(八右衛門)の掛け合いが見どころ。八右衛門の挑発に、忠兵衛は切餅(小判)の封を切ってしまう。みごとなやりとりだった。
 歌舞伎を観るたび感じるのだが、三味線、笛、声(義太夫とか長唄)などのお囃子方のリズムが、迫力があってすばらしいことだ。歌舞伎は、役者の姿(踊りや顔)よりも、せりふやお囃子の響きを楽しむ芸能という気がする。
 目より耳、ね。

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