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2019年9月 2日 (月)

「存在のない子供たち」

 レバノン映画。監督はナディン・ラバキー。美容室で働く女性たちを描いた「キャラメル」が印象に残っている。今回は前作とはまったく違って最下層の子供たちを描いている。

6403  主人公はゼインという少年。12歳ぐらい。出生証明もないから存在のない立場にある。学校にも行けず、働かされる日々。妹が強制的に結婚させられてしまい、怒ったゼインは家を飛び出してしまう。

 子持ちの難民女性と暮らすが、母親は家に帰らず(強制収監されたため)、赤ちゃんを育てることになる。極貧の暮らしを生き抜いていく。

 で、あれこれあるが、ゼインは両親を訴える。ゼインを産んだ罪で。

 極貧なのはゼインの家族だけではない。皆がギリギリの生活で、貧困ビジネスがまかり通っている。そうした最下層の社会をドキュメンタリータッチで描いている。パレスチナ難民もシリア難民もたくさんいるレバノンのこれが現状か。

 ゼインはもちろんであるが、一緒に暮らす赤ちゃんの演技(?)も見もの。

 ついでのひとこと

 日本にも存在のない子供たちがいる。出生届が出されなかったために無戸籍になる。民法の離婚後300日問題である。今は短縮されたかどうか知らないけれど、離婚後一定期間内での出産は前夫の子と見なされる。別居状態での出産なら遺伝子とは関係なく戸籍上の夫が父親と見なされてしまう。これで出生届を出すことをためらうのは当然である。こうして無戸籍の子供が増えていった。どうするんだろうね。

 写真は区役所に貼ってあったうつろな法務省のポスター。Dsc_0949-1

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