無料ブログはココログ

« 一之輔独演会 活きのいい噺 | トップページ | 「真実」 ドヌーブの貫禄 »

2019年10月11日 (金)

 『純子』 スカトロ・ファンタジーの金字塔

 『藻屑蟹』の次に読んだ赤松利市作品『純子』。

『藻屑蟹』は原発作業員の話である。作業員、避難民、電力会社社員などの思いが交錯するが、小説としての出来はいまいち。展開に難がある。『ボタ子』の方が断然おもしろい。

 ただ、避難民に対するさまざまな視点、これは注目しておいてよい。

 避難民に対する眼である。補償金をもらって遊んでいると見る人がいる。避難民と非避難民というか補償金にありつけない人に壁ができる。分断される。除染に携わる人も白い目で見られ、分断、孤立していく。そういう実態を背景にしている。

Dsc_1108-1  で、『純子』。なんだ、これはと唖然とさせられる。こんな小説、読んだことがない。スカトロ・ファンタジーである。

 讃岐の田舎。肥汲みをなりわいとする貧しい一家。バキウムカアの出現により、さらに困窮する。純子は母親の死により祖母に育てられる。この祖母のキャラがすごい。将来、小学生の純子をメカケにして金儲けをしようとしている。さらに純子のキャラも祖母に輪をかけてすごい。

 自分の糞を村の子供(といっても純子より年上)に食わせる。一本糞を食わせてやることでイニシャティブをとる。

 日本の文学史上、糞尿譚は「古事記」以降いくつもあるが、これほど強烈なものは読んだことがない。たいていは糞尿まみれになるもので、糞を食べるものはない。あるだろうがきわめて少ない。ただし、バッチイ感はそれほどない。ニヤニヤ笑ってしまう。深刻な話というよりファンタジーである。

「一本糞には自信があった。特に朝一番の排便は、肛門を汚さない。糞離れの良い一本糞をひるのが常のことだった。」

 こういう描写、おもしろいでしょ。

  ついでのひとこと

 こどもたちを中心に、うんこブームが続いている。

  さらにひとこと

 ストーム・イズ・カミング・スーン。

 台風19号の接近で早々と対策が出ている。しんゆり映画祭では、駅前の告知看板を一時的に撤去した。13日(日)の麻生区民祭は中止(延期?)になった。

Dsc_1109-1  エルミロード(イトーヨーカドー)は明日(土曜)全館休業する。なんとまあ、手回しのいいこと。

 イオンにはそんな告知はない。ひと月前の15号のときも通常営業だった。

 我が家は、ベランダの植栽をどうにかするか。それだけ。

 

« 一之輔独演会 活きのいい噺 | トップページ | 「真実」 ドヌーブの貫禄 »

読書」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 一之輔独演会 活きのいい噺 | トップページ | 「真実」 ドヌーブの貫禄 »