「スペシャルアクターズ」 いっぱい喰わせる大芝居
昨年大ヒットした「カメラを止めるな!」の上田慎一郎監督の、共同監督した「イソップの思うツボ」をはさんでの作品である。長編2.5作目、いや正確には2.3作目になる。そんなことはどうでもいいか。
主人公・和人はパニック症候のある売れない役者。オーディションでも緊張するとパニックになり気絶してしまう。弟から「スペシャルアクターズ」という俳優事務所に誘われる。事務所は、依頼人の困りごとを、芝居を打って解決するという仕事を請け負っていた。
カルト集団「ムスビル」が老舗旅館を乗っ取ろうしていた。事務所はそれを阻止する仕事を請け負う。和人は弟とともに「ムスビル」の自己啓発セミナーに潜入して内情を探る。詐欺まがいの手法で資金を集めていることがわかった。
そこで、教団にいっぱい喰わせるシナリオを考えて、といった内容。で、どたばた劇となるわけだが、これがばかばかしい。ツッコミどころはいっぱいあるけれど、ま、低予算のB級コメディと思えば腹は立たない。いっぱい喰わせる話はそれなりにおもしろいからね。
最後にもうひとつどんでん返し(観客がいっぱい喰わされる)が用意されている。映画技法の常套手段だけれど、ちょっとムリがある。それが楽しめるかどうか・・・。
ムスビルってキルビルの連想?
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