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2019年10月23日 (水)

「楽園」 暗いぜ!

 昨年、瀬々敬久監督の「菊とギロチン」というアナーキーな青春を描いた映画があった。女相撲の巡業と重ね合わせたところが風変わりでおもしろかった。

 その瀬々監督が、次に撮ったのが「楽園」である。イオンシネマで観てきた。

 原作は吉田修一。小説の多くが映画化されている。ベストセラーは映画でも集客力が見込まれるから映画化される。映画にしやすいストーリーだからということもある。原作を読んでいない。

365459_0011  長野の山里が舞台。少女が誘拐なのか行方不明なる。村に住む移民(在留外国人)の若者(綾野剛)が疑われたが、事件は解決されなかった。

 そして12年後、あらたに少女が行方不明なる。犯人はその若者に違いないと村人は騒ぎたて、若者のもとに押し掛ける。追いつめられた若者は焼身自殺してしまう。

 ここまでが第一部。三部構成になっており、二部ではUターンして養蜂を営む中年男(佐藤浩一)は村おこし事業を企てるが、村人たちとの諍いで村八分状態に追いやられる。そして事件となる。

 第三部は、12年前、不明となった少女と最後までいた娘(杉咲花)を巡る話となる。

 三人それぞれが、心の中に何しかの負い目、悔いを抱いている。それはわかるのだが、その分内容は暗い。「楽園」というタイトルにはほど遠い。それぞれが楽園を求めてきたのだろうが・・・。

 ちょっと不自然というか不可解な部分もある。よくできた映画だが、ツッコミどころもある。

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