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2019年11月10日 (日)

マツコ・デラックスと毛沢東

 マツコ・デラックス柿ピーのCMがある。

「柿の種は6:4じゃなくて、7:3がベストだと思うのよ」。

 どうでもよいことにこだわりたいのが、柿ピー愛好家である。

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  そこから連想は飛躍する。毛沢東の功罪である。なぜ唐突に毛沢東かというと、毛沢東関連の本を読んだからである。毛沢東は悪いことをしたが、いいこともした。功罪7:3だという議論である。

 中国人に毛沢東をどう思うかと訊くと、口ごもる。ずいぶん悪いことをしたのに、どうしてあがめられるのかと問うと、文化大革命では悪いこともしたが、いいこともたくさんした、建国の立役者なんだからいうのがおおかたの声である。ま。政治的な発言は避けたいという気持ちがあるのだろう。監視の目もあるからかもしれない。

 文化大革命では反革命分子として多くの人が殺された。1000万人を超すという。

 農政の失敗。ハエ、カ、ネズミ、スズメの駆逐を図ったが、スズメはコメだけでなく害虫を食う。スズメは減ったが、逆に害虫が増え、収穫は減った。

 密植を推奨した。これがかえって不作を招き、大飢饉となった。それを放置し、1億を超す人が餓死したといわれる。このあたりのことは中国国内で多くは語られていない。

 文化大革命後の1981年、中国共産党は文化大革命の誤りを認め、毛沢東を批判した。しかし、功績も大とした。ま、これが7:3である。功が7で、罪が3ね。

 ところで、現在はどうか。習近平政権下では毛沢東の罪はうんと消されているようにみえる。罪は後退し、9:1という感じか。

 これはおかしい。歴史をゆがめることになると思うが、どうなんだろうか。

 ところで、柿の種とピーナツの割合。ま、どうでもよい。それより柿の種をもっとピリ辛にしたほうがいいんじゃないか。

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