映画祭 いよいよ大詰め
しんゆり映画祭も明日が最終日。
「主戦場」の上映中止を巡ってすったもんだした。上映作業やお客様対応をしながら、事務局は問い合わせやマスコミ対応に追われ、手慣れたボランティアスタッフまでも混乱した。あたしも疲れた。
映画祭ではバリアフリー上映をしている。目や耳の不自由な人も楽しめるように副音声ガイド付きとか日本語字幕付きの映画も上映している。
事前に副音声や字幕をつくるわけで、この作業は手間がかかる。既存の映画を上映して終わりではない。ボランティアの地道な作業が映画祭を支えている。
ということはお客様に障碍者が多いということ。それらの人の安全の確保もボランティアスタッフの役割である。
混乱は避けたいところだが、今回はそういうわけにはいかなくなった。抗議の声が多くきた。表現の自由は当然のことで、それを訴えるのはたやすい。正論を声高に叫ぶ声も少なくなかった。言いたいことはわかるが、表現の自由ということばだけで片づけられない問題がある。別なところからの視点も必要だ。それにしても正論君は薄っぺらい。
今回、上映しないことで大騒ぎになった。再上映すると別の混乱が生じるかもしれない。
スタッフの中には混乱(障碍者を含む観客に危害が及ぶ)を避けるため「主戦場」の上映を危惧する声もあったが、ボランティア全体の協議で明日(11月4日)上映することになった。詳細は映画祭のウエブサイトを見ていただきたい。とにかく静かな上映となることを祈りたい。
それはそうとして、昨日は井浦新さんが「赤い雪」の上映後のトークに来てくれた。期間中二度目である。おかげで、たくさんの人が駆けつけてくれた。写真は「赤い雪」の監督・甲斐さやかさん、菜葉菜さん、そして井浦さんのサイン会の様子。
確認したわけではないけれど、井浦さんは今日の「ワンダフルライフ」にも来てくれるとか。
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