「今さら言えない小さな秘密」
川崎市アートセンターで観てきた。
原作は、ジャン・ジャック・サンぺ。有名な作家らしいが私は知らない。南プロバンスの片田舎で自転車屋を営むラウルにはひとに言えない秘密があった。自転車の修理は得意だが、実は自転車に乗れなかった。ウソ―。
ばかばかしい設定である。秘密を明らかにできないためにさまざまな騒ぎや事件が巻き起こる。ま、大人のおとぎ噺である。
ラウルのモノローグ(ナレーション)でストーリーは展開する。脚本は、あの「アメリ」のギョーム・ローランというから、雰囲気は「アメリ」に似ている。
自転車に乗れないぐらいでどうということもないけれど、人生を変えるほどのエピソードがいくつも続く。これがうまくできているので、観ていてそれほど違和感を抱かない。おとぎ噺として楽しめる。
ついでのひとこと
今だから言える小さな秘密、ってやつもある。歳をとると、昔のことなど隠すほどのこともない。
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