小痴楽 真打昇進披露
国立演芸場11月中席に行ってきた。柳亭小痴楽真打昇進披露の最終日。40日にわたる披露の千秋楽となる。最後で間に合った。大入り満席。座席は最後列だったが、ここは最後列でもオペラグラスを使うほどの距離ではない。
小痴楽は、芸術協会の若手二つ目のグループ「成金」で人気を博した。講談の松之丞を除いて、いちばん光っていた。年功序列もあるが、昇進は妥当である。芸術協会での単独真打昇進はひさしぶりとのこと。
千秋楽だから当人も高座に上る芸人も開放感がある。きょうで終わりだ! 落語より打ち上げ、という雰囲気が漂っていた。桂宮治などうるさいほど陽気だった。
で、いくつかを記しておく。
桂竹丸。小咄をいくつか並べて笑わせる。これでおわるかと思ったら、最後に、とってつけたように軽く「松山鏡」。ま、披露の会だからね。
ばかばかしく派手だったのは、三笑亭夢花の「祇園祭」。大仰に笑って後ろに倒れる。そっくり返ると言うべきか。これをなんども繰り返した。
夢花が長引いて、小痴楽の師匠の柳亭楽輔は短めとなった。柳亭痴楽(4代目、綴り方狂室で一世を風靡した)のものまねを披露。われわれの世代には懐かしい。
柳亭痴楽はいい男、鶴田浩二や錦之介、それよりずっといい男・・・というフレーズをご記憶の方は多いだろう。
で、トリは、もちろん小痴楽。演目は「大工調べ」だった。披露興行の初日も「大工調べ」だったと聞く。どのぐらいやったかどうかはわからないが、得意ネタということだろう。
この噺、大工の棟梁の言い立てが聴きどころだが、小痴楽は、もちろんそれをやったのだが、それより与太郎が印象に残った。痴楽のキャラといかにもひ弱な与太郎が重なって可笑しかった。
結構でした。次の芸協の真打昇進は、宮治、かな。
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