本厚木で、鯉昇・扇遊二人会
しんゆりの去年のイルミネーションはショボイと書いた。
ことしのイルミネーションは写真をご覧いただきたい。多少ましになったけど、よみうりランドには比べようがない。
瀧川鯉昇と入船亭扇遊の二人会に行ってきた。本厚木の市民ホール。
いずれもベテラン。落語協会、芸術協会の重鎮である。出身は二人とも静岡県。芸風は違う。扇遊さんは明るく元気よく語る。鯉昇さんはほんわか、遠赤外線系。
扇遊さんはことし紫綬褒章を授賞した。長年の芸が認められたということ。来年は、先輩の重鎮もいるけど、たぶん鯉昇さんだろうな。
今回の演目
鯉昇 茶の湯
扇遊 天狗裁き
鯉昇 蒟蒻問答(餃子問答)
扇遊 妾馬(八五郎出世)
いずれもおなじみの古典噺。
鯉昇さんのまくらはいつものように緩やか。子供のころは茶畑でお茶の実を投げ合って遊んだという。これがほんとの茶の実ともだち。で、演目はさりげなく「茶の湯」となった。鯉昇さんの「茶の湯」は何回も聴いている。5回以上は聴いている。ギャグの入れ方など、毎回少しずつ違う。そのときの気分よるのだろうか。
「蒟蒻問答」は、蒟蒻ではなく、餃子にしているのが鯉昇風。出身が浜松だからね。
扇遊さんは温厚で誠実な印象の噺家である。師匠の扇橋さんもそうだった。しかしひとたび噺になると、トーンが変わって声が大きくなる。そして明るい笑いを誘う。「天狗裁き」も「妾馬」も明るい噺だけに扇遊さんにはぴったりの演目だった。
本厚木での落語会は「どんぐり寄席」という名で続いていた。今回で22回目(11年)になるが、これで最終回となるのだそうだ。ちょっと残念だが、致し方ない。
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