正蔵・喬太郎ガチンコ二人会
鶴川落語(ポプリホール)が再開した。喜ばしい。
その第一弾が林家正蔵と柳家喬太郎の二人会である。この二人の会、通算すると今回で7回目になるのだそうだ。以前ブログでも書いたが、記憶に残るエピソードがある。正蔵はこの会ではしばしばしくじる。そのしくじりを喬太郎が即興でフォローした。みごとな芸。あのときは大笑いした。
で、今回の演目。
喬太郎 そば清
正蔵 芝浜
正蔵 紋三郎稲荷
喬太郎 品川心中(上)
正蔵のマクラ。鶴川に着いて楽屋に入るまでに、二度「もしかしたら三平さん?」と声をかけられたそうだ。アハハ、「笑点」は強いねえ。
演目の「芝浜」はちょっと意外。正蔵には似合わない。人柄が良くてイジられやすいキャラだから、それに合うような演目の方がよい。「紋三郎稲荷」は狐に化かされているかもしれないといった噺。こっちの方が似合う。
爆笑のレベルが違うのが喬太郎。令和になっても爆笑王である。笑いのツボを心得ている。
マクラで鉄道路線の格差を語るのはいつものパターン。今日は相鉄都心直結ネタ。どんな内容だったかは面倒だから書かない。けっこう長かったから、演目は軽い噺になるかと思っていたら大ネタ「品川心中」だった。女郎お染と貸本屋の金蔵の掛け合いがばかばかしいほど可笑しかった。さすが喬太郎。たっぷり笑わせてもらった。
ということで、鶴川落語がことしの聴き納めとなる。たぶん。
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