ゴーン イズ ゴーン
西部劇にはしばしば賞金稼ぎが登場する。
WANTED(お尋ね者)を捕まえるのだが、うまくいくかどうかはわからない。ポスターに、DEAD or ALIVEとあればお尋ね者の生死は問わない。死体でもよい。割に合う職業かどうかはなはだ疑問だが、多くは正義の主人公として登場する。古くはスティーブ・マックイーン主演のテレビドラマ「拳銃無宿」がある。
いま、賞金稼ぎの仕事があるかというと、あるらしい。
保釈中に逃げ出した人物を連れ戻すのが仕事。日本ではわかりづらいが、アメリカでは留置所のキャパシティがないため、保釈が多い。保釈金を積んで仮釈放となる。保釈金が莫大なためローン会社から借りて出所する。その間に逃げてしまうとローン会社は大損してしまうことになるので、逃げた人物を捕まえるべく人を雇う。それが現代の賞金稼ぎである。
映画では「ミッドナイト・ラン」が代表。デ・ニーロが主演。賞金稼ぎ同士がライバルとなってあの手この手の駆け引きを繰り広げる。娯楽映画として上出来の映画だった。名作だな。
話はかわって、カルロス・ゴーン。あれこれ議論されているが、15億円の保釈金をふいにした。金持ちなんだから15億など大した金額でなかったようだ。
脱出の手口はアクション映画のよう。音楽機器のケースに忍んでということだが、チェロのケースと報道するところもあった。チェロは無理だろう。爆笑・田中なら可能かもしれないが、コントラバスでも入りきらないだろう。
脱出に協力した組織や人物にはどれほどの金が渡ったのだろうか。それが気になる。
日本に連れ戻してくれたなら15億円やるという闇営業を検察が仕掛けたら、乗ってくる組織はあるのだろうか。
写真は、交番に貼ってある指名手配のポスター。賞金というか報奨金は300万円(上限)。通報するだけでもいくらかはもらえるようだが、犯人に出会う確率はゼロに近い。誰も関心はないだろうね。
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