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2020年2月12日 (水)

 悲しみはウーハンに向けて

 中国は輸出大国である。

 ウイルスも輸出しちゃって、なんていうのはシャレにもならない。

 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため生産や物流が滞り、世界経済に大きな影響を与えている。中国がいかに輸出大国であることがわかる。

 人(人材)も輸出してきた。最近はアフリカ。アフリカ諸国に生産拠点をつくり、そこに人を送り込んでいる。出かけた人は出稼ぎではない。そこにチャイナタウンを作って定住する。帰りたくない気持ちはわからないでもない。中国にいるより豊かな生活ができるし、言論の不自由さも少ない。かくして人材は拡散する。

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 それにしてもウーハン(武漢)は、いま、どうなっているのか。情報は少ない。大きな刀を構えて、武漢からの流入を阻止しようとしていた男の映像があったが、いまも仁王立ち(イスに座っていたようだが)を続けているのだろうか。

 新型コロナウイルス、正式名称はどうなるかと思っていたら、WHOはCOVIDー19と名付けた。コビッド19。地名や人名は避けた。しかし、命名されても俗称のほうが一般的になるかもしれない。「武漢肺炎」とか。

 第一次世界大戦中にパンデミックとなったインフルエンザはスペイン風邪と呼ばれる。あれはアメリカが発症地で、スペインではない。スペインで最初に新型のインフルエンザだと報道されたことでその名が付けられてしまった。スペインは不満だろうな。

 武漢に住まう人たちはどんな状況にあるのか。逃げ出したい人はたくさんいるはずだ。ゴーンさんのように楽器のケースに隠れて逃れようとする人もいるかもしれない。いや、違う。楽器ケースではなく洋服タンスだ。タンスにゴーン!

 インフルエンザに戻ると、いまアメリカでは大流行している。2200万人が感染し、1万2千人が亡くなっているという。コロナウイルスに隠れちゃって報道は少ないが、こっちも深刻だ。

 

 

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