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2020年2月23日 (日)

「ハスラーズ」 ポールダンスの女性たち

 ポールダンスバーには一度だけ行ったことがある。20年ほど前、ロサンゼルスで。食事をした後、連れて行ってもらった。セクシーなビキニ姿の女性がポールで踊る。客がチップの1ドル札をダンサーの胸元に入れると、胸の谷間に顔を埋めさせてくれる。わずか1秒程度。たわいもないパフォーマンスである。

 映画はポールダンサーたちの仕事ぶりと騙しの実態を描いている。

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 ジェニファー・ロペス以下スタイルのいいお姐ちゃんたちの容姿が売りの映画だから客は当然男性中心かと思ったら、女性客が多かった。私の両隣も女性だった。

 2007年、リーマンショックの前年、ニューヨークのポールダンスバーは金融マンでにぎわっていた、チップの札束が飛び交う。ところが翌年、金融ショックで客足は遠のく。金融マンたちはそこからするりと逃げだしていき、不良債権の責任をとろうとしなかった。

 ダンサーたちは困窮する。子供の養育費が要る。夫のための弁護士費用が要る。そこで薬をつかって客から金を巻き上げることを思いつく。個室に誘ってのぼったくり。題名のハスラーとはペテン師とか騙す人といった意味である。

 ダンサーたちのスタイルの良さを眺める映画であるけれど、彼女たちの意識や行動を生き生きと描いている。男は脇役の、そのまた脇役、といった存在である。

 

 

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