「9人の翻訳家 囚われたベストセラー」
落語会や音楽会が中止される中、映画館は開いている。
アートセンターで「9人の翻訳家」を観てきた。観客は少ない。10人ちょい。ふだんなら50人ぐらいにはなっていたと思う。いちおうマスクはしたけれど、濃厚接触は起きようもない。
ベストセラーとなった「デダリュス」の完結編(3巻目)の世界同時出版のために9人の翻訳家が集められた。外部との接触を禁じられた中で少しずつ翻訳作業が進められる。出版社の社長のもとに脅迫メールがきた。その冒頭部分をネット公開した、金を払わなければ全ページを公開するという内容だった。犯人はだれか、9人の中にいるのか、それともといった展開となる。
ネタバレになるようことはもちろん書けないけれど、どんでん返しに継ぐどんでん返しとなる。途中、誰かやったかを予想してみたけれど、はずれた。思いもつかない結末。犯人も予想だにしない人物だった。
「ユリシーズ」とか「失われたときを求めて」といった本も出てくるので、まあ、本好きの人なら十分楽しめる。観客を翻弄する映画である。
どんでん返しだから、ちょっとわからない部分もあるけれど、ま、それはそれでよい。伏線がちゃんとあってほしかった。
翻訳家たちがワインを飲みながら歌う場面がある。皆が歌うのは、バート・バカラックの「世界は愛を求めてる」。なつかしい曲だ。知らない? 聴けばわかる。
ついでのひとこと
アタッシュケースのダイアル式の鍵を開けるシーンがある。3桁の番号を回すやつね。よくつかわれる暗証番号が出てくる。123といった連番のほか、007、911、711・・。一番使用頻度が多いのは777ということだった。アナタがよく使う暗証番号と同じかもしれない。
代えてみるか、931(臭い)とか584(嫌よ)とかに。 567はやめておこう。
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