不要不急の人生
自粛要請はたちまち感染症のごとく広がった。
一部のシネコンがクローズすると発表したら、しんゆりのイオンシネマも急遽閉館することになった。川崎市アートセンターも右に倣えで、上映中止となった。映画館など濃厚接触が起きないほどガラガラなのにね。
スターバックスも臨時休業。スポーツジムも時間短縮や休業。イトーヨーカドーが入るエルミロードも専門店はクローズとなった。
自粛要請を無条件で受け入れるという風潮はどうなのだろうか。何でもお上にお任せ、自分で判断しない、同調圧力を無意識的に受け入れる、感染症よりこわい。
「正しく恐れる」ということばはどこかにいってしまった。ウイルス感染を低下させるような仕組みや手当をまず考えるべきなのに、おびえと右に倣えだけになってしまっている。
ということであるが、ウイルス感染は避けたい。昨日は混雑する場所は避けて外出した。映画を観るつもりだったが、人のいない散歩道を歩く。マスクをして。感染予防ではなく、花粉症対策で。
そのマスクはいまだ不足している。オープン前の薬局に並ぶ人は少なくなったが、ゼロではない。潤沢に供給されるまでにはしばらくかかりそうだ。
足りないとなると余計に買っておきたくなるのが人の心理だから、コロナウイルス感染が長引けば、さらに不足は続くかもしれない。
我が家は切らしてはいない。花粉症用に昨年買っておいたものがある。知人からもらったものもある。
一月ほど前までは、テレビでは、訳知りが一回使ったらウイルスに汚染されているかもしれないから捨てよと語っていたが、そうした意見はまったく出なくなった。その訳知りは、今でも一日何枚も使っているのだろうか。
私は、二、三日は使っている。ウイルス対策というより花粉対策だから一日1枚ではもったいない。使ったら、アルコール消毒液を噴霧している。マスクに消毒液を噴霧してもウイルス対策にはならないという見解があるそうだ。さて、どうなのだろうか。気休めかもしれぬが、今は致しかたなかろう。
その消毒液も品薄という。ならばアルコール度数の高い酒を振りかければよい。さいわい我が家にはウオッカがある。
アルコールに弱い人はこの方法だと酔っぱらってしまうかもしれないけど、酒気帯び運転で捕まるってことはなかろう。
今朝は、雪ん中、不要不急の散歩をした。出歩く人は少ない。雪道を歩くのは早々にやめてコーヒーショップに入った。ここも人は少ない。
さしあたって、週末だけの自粛要請だが、その先はどうなるんだろうか。
密閉密集した盛り場にいくつもりはないけれど、不要不急だらけの老人はどこで遊んだらよいのか。
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