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2020年3月27日 (金)

映画「21世紀の資本」

 トマ・ピケティの『21世紀の資本』が話題になったのは5、6年前だったか。その分厚さに驚いて買うのをやめた。値段もけっこう高かったしね。

 その後、ピケティの講義をテレビで見た。Eテレの「白熱教室」。6回にわたる集中講義だった。たぶん本と同じ内容。分厚いのをちゃんと読んだような気分になった。

 資本収益率は経済成長率を上回るなどの趣旨はよくわかった。それにしても、各国の長年の所得推移など根気よく調べたものだと感心した。

 その著作の内容に沿ってつくられた映画である。

 新宿のシネマカリテ。時節がら、座席は一席ごと空けるようになっている。隣の席に手荷物が置ける。上映前に満席になった。ということは半分埋まったことになる。

 映画は、昔の映画のシーンや経済学者の意見をまじえて格差の実状を映し出していく。NHKBSでよくやる現代史や経済のドキュメンタリー番組に似ている。

 ま、それなりの知識を有している人には、物足りないかもしれない。復習にはなる。ピケティをよく知らない人には参考になる。

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 写真はシネマカリテのトイレに置いてあったもの。

 日本の格差は英米ほどではないけれど、富は次第に上位へ集中していっている。これは大問題だろう。

 幾分それを和らげるには、資産の累進課税が考えられる。株の譲渡益や配当金に課税されるのは一律20パーセントである。これを所得税同様、累進税率にすれば富の集中は和らぐ。

 株をいっぱい持っている麻生さんは嫌がるだろうが・・・

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