修廣寺あたり 猟銃担いで
4月5月の予定表はほぼ真っ白。通院の予定だけ。
あすの予定をジョルテ(スマホの予定アプリ)で前夜に確かめるのを日課としてきたが、不要となった。
近場を歩き回ってコーヒーショップで本を読むだけの日常である。緑に囲まれた散歩道。人とすれ違うことも少ない。たまにマスクをした人とすれ違う。
写真は我が家から5分程度の古沢。田園風景が広がる。
隣の町、片平を歩いた。ここはさらに緑が多い。修廣寺(シュコウジと読む)という曹洞宗の寺がある。
写真は、修廣寺の仁王門。大きな太鼓が置いてある。この寺では夏蒐(ナツカリ)太鼓という和太鼓の行事がある。そのときに叩くのだろうか。
敷地はひろく、山林になっている。脇道が絶好の散歩道になっている。このあたり、今は開発も進んでいるが、昭和の頃は、片平のほとんどがここと同じような山林だった。
文芸評論家の河上徹太郎がここ片平に住んでいた。調べてみると河上さんは1980年に亡くなっているから40年も前のことである。伊藤礼さんの『狸ビール』(出版されたのは1991年)に出てくる。
この本、猟銃趣味にまつわるエッセイである。とぼけたユーモアが愉快。伊藤礼さんは伊藤整の息子。親のすねをかじって猟銃を手にしていた。河上徹太郎も猟銃趣味があり、一緒に武蔵野の山林、片平あたりを猟銃担いで動き回っていたそうだ。
いまはもちろん禁猟区となっているから猟師の姿を見かけることはない。野鳥もそれほどいるとは思われないけど、ウグイスの声は聞こえる。
この本によると、キジ、ヤマドリ、コジュケイなどがたくさんいたようだ。
先だって、修廣寺の裏山を歩いていて、小さな崖を飛び降りたところ、転んだ。幸い膝と手を擦りむいた程度で済んだ。受け身がよかった。
不要不急にかかわらずあやうく外出のできない身になるところだった。
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