無観客で落語
寄席も休みとなっている。
TBSの落語研究会は、3月30日の会は中止ではなく無観客で実施した。この会、歴史が長い。年間通し券を持っている常連客が多い。目の肥えたというか、耳の肥えた客で、出演者も緊張するという。
一回抜けると年間通しの料金をどうするかが悩ましい。で、無観客でやって、その実況DVDを常連客に送ることで、払い戻しや割引きをしないことにした。チャラね。
近所の知人(常連席の客)からそのDVDを借りた。いずれ一部はテレビ(地上波、BSで月に一回、深夜というか早朝に)で放映されるが、その前に観ることができた。
観客のいない落語はどんなものだろうか。
演者と演目
春風亭昇也 持参金
柳家權之助 居酒屋
春風亭一之輔 花見の仇討
柳家小満ん 素人鰻
柳亭市馬 猫忠
この落語研究会、日本一笑いの少ない落語会と言われている。通ばかりだから、滅多なことで誉めない、笑わない。
昇也は、滅多にないことなのでとカメラを取り出して客席を撮影した。やりにくさを抑え、緊張をほぐすにはいい方法である。
それにしても奇妙。笑いがないとギャグがすべったような気がする。さらに、終わった後に拍手がないのはなんとも味気ない。少人数でもよいから客席にいたほうがいいのに。
これが、一之輔になると、観客がいようがいまいがマイペースで演じているようにみえた。このあたり、いい度胸をしている。
中入り後の小満ん。小満んとわたしは相性がわるい。いつも眠ってしまうのだ。とろとろしゃべる。つまらないのか眠りをさそうのか。今回もテレビの前で、うとうとてしまった。
トリの市馬でしっかり目覚めた。さすがの貫禄。たっぷり「猫忠」を演じた。読み方はネコタダね。義経千本桜のパロディである。けっこう難しい噺なのだが、難なく演じている。声がいい。うまいものだ。
はやくライブで聴きてぇなぁ。
ついでのひとこと
きのう、「となりのシムラ」のアンコール放送があった。居酒屋のシーンで「酔の助」が出てきた。居酒屋ロケではよく登場する。行きつけというほどではないけれど、バカ仲間との飲み会はここでやることが多い。緊急事態宣言前に行った最後の居酒屋がここだ。
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