岡上まで散歩
岡上まで歩いた。我が家からは1時間ぐらい。
麻生川に沿って歩けば、車の出会うことはほとんどない。人も少ない。途中で川から離れると鶴見川にたどり着く。そこから先が岡上になる。
岡上は川崎市(麻生区)の飛び地である。なぜ飛び地になったか。ちゃんと説明すると長くなる。乱暴にひとことで言っちゃうと、横浜市とは一緒になりたくなかったからだ。明治の市町村合併の際、村民の合議で川崎市に入ることを選んだ。
飛び地だから、途中町田市を横切ることになる。そこ(三輪町)にあるのが高蔵寺。石楠花(シャクナゲ)で知られている。ちょっと立ち寄った。花の季節は終わっていた。例年より早い気がする。写真は残り少ないその花。
岡上は今も農業を営む家が多い。そうした旧家の敷地は広く、緑であふれている。もちろん田圃、畑、果樹園も残っている。その一方で、新たな住宅開発も進んでいる。
最寄り駅は小田急線の鶴川駅。ここは町田市になる。小田急線の線路は川崎市になったり町田市になったりしている。
駅前に本屋があったのを思い出す。ここはやっているのだろうか。行ってみると営業していた。新百合ヶ丘では有隣堂が唯一の本屋だが、いまは休業している。
なんだなんだ、ここにくればよかったんだ。特別快速が停まる駅より各停の駅に本屋があるのは奇妙だ。こっちの町の方が文化的だ。
それほど広い店じゃないからたいした本は置いてないが、ないよりまし。雑誌と新書を買った。
新宿の紀伊國屋書店は再開した。たくさんの人が押し寄せたそうだ。
それにしても窮屈だ。息苦しいのはマスクのせいばかりじゃない。
ふと、セリフが浮かんだ。
「いやな渡世だなあ」 都政じゃないよ。
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