「その手に触れるまで」 ムスリムの少年
このところ、自爆テロの記事を見かけない。パンデミックでそれどころではないのかもしれない。
なぜ自爆テロで自らの命を絶つのか。題名は忘れてしまったが、洗脳されていくシーンを描いた映画があった。
キャンプで、指導者から、自らの命を捧げれば天国で永遠に幸せに生きていけろと説得される。若者(10歳以下の少年少女もいる)はたちまち感化され、テロリストとなっていく。爆弾ベルトを身にまとい、あとは起爆装置を押すだけ。
川崎市アートセンターで「その手に触れるまで」を観てきた。客は20人弱。少ない。先月やった「三島由紀夫vs東大全共闘」がチケット完売だったのを思い出した。
監督はベルギーのダルレンヌ兄弟。少年を描いた作品が多い。
場所は不明だが、ベルギーかフランス。13歳のアメットは頭のいい少年だが、イスラム思想にのめり込んでいく。指導者に感化されたアメッドは学校の教師をイスラムの敵と考え、ナイフで刺殺しようとする。アメッドは捕らえられ矯正施設に送られる。イスラム思想を捨てるよう強制させられるわけではない。週一回は農場での牛とふれあうような暮らしを送る。たまに母親とは面談する。
アメッドはおだやかに振る舞うのだが、過激なイスラム思想を捨てたわけではない。そうたやすく人は変わるものではない。
ラストまで観ればなんとなく作品の意図はわかるのだが、なにかもの足りない。
すぱっと決着をつけてくれ。その反面、そう単純なものじゃないよねという思いも浮かんでくる。
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