「ブレスレット 鏡の中の私」
映画館は空いている。いくら感染防止をしているとしても、映画館に出かけようとする人は増えない。上映する映画も話題の大作は公開延期をしている。ジブリ映画でお茶を濁すような状態になっている。
イオンシネマのラインナップも若向きのものがほとんど。観たくもない。その中で、「ブレスレット 鏡の中の私」が目についた。少女の犯罪を裁く法廷ものである。悪くなさそう。
16歳の少女リーズは親友であるフローラを殺したとして逮捕される。2年後裁判は続いている。保釈されているが、足首に拘束バンド(GPS付き)を付けられている。なぜ殺したのか。リーズは無罪を主張している。
殺した理由としてあげられるのは、フローラがリーズの映る動画を無断で公開したためと検察側は主張する。友人とふざけてフェラチオをするシーンだった。
法廷でそれを映し出すシーンがある。日本ではちょっと考えられないけど、フランスではありうるのか。この映画、フランス映画です。
法廷のシーンが長い。公判を通じ、リーズの交友関係が明らかにされていく。両親も知らないことばかりだった。法廷シーンというと検察官と弁護士が丁々発止でやりあうシーンが多い。この映画はそうでもない。こっちの方が好感が持てる。
物的証拠は多くない。凶器のナイフは見つかっていない。本当に彼女がやったのか。
結末は、言えない。言わない方がよい。
母親役はキアラ・マストロヤンニ。血筋がいい。父親はマルチェロ・マストろヤンニ。母親はカトリーヌ・ドヌーヴ。どちらにも似ている。
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