皮肉をこめての一句
久しぶりの澄んだ青空。さわやかな空気を吸う。
あっ、マスクを忘れてた。さわやかなはずだ。あわてて家に戻る。
お蔵にしまい込んだはずのアベノマスクがふたたび甦った。謹製の布マスクはひどく評判が悪かったのに再び配ると聞いたときは、えっと驚いた。また、なんで? あちこちから批判の声があがり、厚労省は一律配布を引っ込めて、希望する施設だけに配り、あとは備蓄することにした。膨らました風船の栓を抜いた。
なぜ、再び配ろうとしたのか。国会議員や業者から泣きつかれたのかと疑う。まさかアベさんが言い出したのではなかろう。アベさん、二三日前からアベノマスクではなく大きめのものをしている。あの小さめのものはやめたのか。
GoToトラベルの前倒しもおかしい。第2波とも思われるウイルス感染の広がりがありながら4連休に間に合うようにした。急遽、東京をのぞいたことであらたな混乱を招いた。アクセルとブレーキを同時に踏んでいるような事態となっている。
今回のパンデミックは初めてのことで施策は試行錯誤になることはある程度致し方ない。この間わかったのは、3密を避ける、マスクを着用する、手を洗う(消毒)ことで感染はほとんど防げることがわかった。学校閉鎖や休業はやりすぎだったことも明らかになった。
その経験を生かしたコロナ対策をすべきであるけれど、経済界などはポストコロナにのめり込んでいる。感染者は増え続けているのにね。
ポストコロナ対策にのみのめり込む連中は、利権にありつこうとする銀蠅のように映る。
さて政府はどう舵取りをするのか。注目している。アベさんはどう判断するのか。もはや死に体との声も漏れ聞こえてくるのだが。
あれこれ言いたいことはあるけれど、あからさまには言わないでおく。「お上の事には間違はございますまいから」と森鴎外の主人公は役人に最後の一句を言い放った。
皮肉とならないよう願う。
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