北へ
梅雨が明け、カンカン照りの日が続いている。
マスコミはマスクを外せだのこまめな水分補給だのと熱中症予防を叫んでいる。セミのようにうるさい。
北海道はまだ雨が降り続いている。梅雨が明けていない。北海道には梅雨がないと言われてきたが、近頃はそうでもない。これを蝦夷梅雨というのだそうだ。
温暖化で動植物の北限が北に押し上げられている。子供のころ、クマゼミの北限は愛知県と聞いたことがある。近頃は関東でもクマゼミを見かけるようになった。
多摩川でカムバックサーモンというキャンペーンをやっていたのを思い出した。いつごろだったか。40年ぐらい前か。サケの稚魚を流し、ふたたび遡上させようとした。浅はかな智恵だった。海水温の高まりで、サケは戻ってこなかった。サケにとっても迷惑なことだった。
いま、川崎北部(実際は西部)の麻生区ではタカサゴユリが咲き始めた。台湾原産のこのユリをたくさん見かけるようになったのはここ数年のこと。温暖化のせいだろう。雑草のように、はびこるように咲く。
炎天下を歩きながら、ぼんやり思う。あと10年もすればシベリアでコシヒカリがとれるようになるんじゃないか。
« 「ブレスレット 鏡の中の私」 | トップページ | 仏さまはいるのか、仏さまを信じているのか »
「世事・世の中」カテゴリの記事
- 嘔吐と点眼(2025.02.07)
- まちがっているかもしれない(2025.01.20)
- どんど焼き(2025.01.18)
- 地下水道(2025.01.12)
- あけましておめでとうございます(2025.01.01)
コメント