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2020年8月29日 (土)

「能ヶ谷のかたち」 自由民権資料館

  小田急線鶴川駅(町田市能ヶ谷)の北側は広い森になっている。江戸時代、名主であった神蔵宗家の屋敷跡である。デベロッパーならマンションか商業施設にしたいようなロケーションにある。いまは庭園と美術館になっている。

 神蔵家に残された歴史資料は近くにある自由民権資料館に寄贈されている。その一部、村絵図などが展示されているということで、岡上の郷土誌会の仲間と「自由民権資料館」に出かけた。岡上(川崎市麻生区)は能ヶ谷と接している。大むかしは鶴見川が境界線であったが洪水や河川工事によって地形が変わってきているので川が境界にはなっていないが、隣同士であることはちがいない。

 自由民権資料館が町田市にあるのを訝しく思われる人がいるようだが、この地でも盛んだった。板垣退助だけが目立っているからね。自由民権記念館の方は高知にある。

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 江戸時代の村絵図をみると地形的には今と変わっていない。

 興味を引かれたのは、岡上村と能ヶ谷村の土地利用を巡る境界争議の資料である。争いがあったことは知っていたが、和解書(内済証文)を見るのは初めて。

 岡上村の東側にある三輪村の堰に使う土砂を集積する土取り場所(岡上)の目印となるサイカチの木を能ヶ谷村の者が勝手に伐採したことで争いが起きた。争議が二度と起こらないよう土取り場の範囲をきちんと定めたとのが内済証文である。

 サイカチ、そんな木があるのを知らなかった。あとでネットで調べてわかった。でも、実物を見たことはない。見逃しているだけだろうが。

 といったことはどうでもよい。

 それにしても日中は暑い。出かけると大汗をかく。ビールがうまい。

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