『老活の愉しみ』 病を語るな
健康に関する情報はあふれている。雑誌や本、新聞、テレビ・・・、それだけ関心が高いってことで、たいていのことは常識のようになっている。運動と食事。
運動せよ。最近は筋トレがいいという情報が多い。食事は、野菜中心、雑多なものを摂り、炭水化物、脂質を少なくせよ。マ・ゴ・ワ・ヤ・サ・シ・イ・ヨである。知ってますよね。さいごのヨはヨーグルト。
新書の『老活の愉しみ』もそのひとつで、タイトルを見ただけでは積極的に読もうとは思わないけれど、この本は別。著者が帚木蓬生である。小説家にして精神科医。わたしは帚木のファンである。
さらに私と同い歳である。同年齢がどんな生活をしているのか、健康状態が気になる。ちなみにというか関係ないけど、同い歳には蛭子能収がいる。泉ピン子も。北野武や柳家権太楼は同い歳だが、早生まれ。学年はひとつ上。
本書、8割方は既知の知識だから飛ばし読みをしてもよい。精神科医らしい見識に興味がいく。
歳をとると健康に対する不安が増す。ときにうつ状態になる。
高齢者の病気不安症の対策は、
①身を忙しくする。暇を作らない。
②症状を人に言わない。見せない。悟られない。
①はわかるが、②は聞いたことがない。あれこれグチを言えばストレス発散になるように思うがそうではない。病を語らずシャキッとしていたほうが、不安は解消されていくのだそうだ。
写真はガラスにへばりついた蛾。さかさまに止まっている。動かない。老いた蛾のようにみえる。
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