ひさしぶりの一之輔
春風亭一之輔の独演会に行ってきた。ライブの一之輔はひさしぶりである。
一之輔の人気は落語界ナンバーワンだろう。落語のうまさはもちろんだが、今風のギャグも盛り込んでファンを引きつける。客層も幅広い。以前の客席には若い女性が多かったが、今は高齢層も多い。
麻生市民館の大ホールは1000人収容できるが、客席を半分に減らしての開催。後ろの座席は空いていたので400人ぐらいの客数だった。一之輔にしては少ない。コロナのせいか。
演目
春風一刀 粗忽長屋
春風亭一之輔 寄合酒
〃 味噌蔵
〃 夢金
春風一刀は一之輔の弟弟子。亭が抜けている。シュンプウではなくハルカゼと読ませる。
きょうは私の誕生日ですと言うと客席から拍手。「実は、一之輔師匠からそう言えと言われた。拍手がとれるから、と。ほんとうの誕生日は12月です。」 大爆笑。
いずれもおなじみの古典噺。なじみだからイントロの部分で演目はわかる。ライブ以外でCDをしょっちゅう聴いていれば、わけはない。何の役にもたたないけれど。
「寄合酒」ばかばかしい噺だが、一之輔の手になるとさらにばかばかしさが増す。お笑いの宝石箱や! って感じ。
中入り後の「夢金」は金がほしいと夢にまでみる男の噺。まくらの部分で「欲深き人の心と降る雪は 積もるにつれて道を忘るる」という有名な狂歌を披露してから演目に入った。
そうだ、忘れてた。「味噌蔵」の中で、食べたいものを一人ずつ言う場面がある。これがせこい。寿司とか天ぷらではなく、カステラの皮。紙についたカスね。
カツ煮もあった。トンカツではなくカツ煮。作り方を実演する。この手際がいい。
といったことで、笑いの宝石箱をぶちまけた。大笑い。けっこうな寄り合いでした。
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