「おもかげ」
Go Toが揺れ、Go To Stopとなった。来月の11日までの緊急措置だけど、重症者がうんと減るのか、新規感染者がどのくらいになっているか、わからない。緊急事態再宣言で映画館など劇場が閉鎖されるような事態になることは避けたい。そう願っている。
アートセンターで「おもかげ」を観てきた。スペイン映画だけど、舞台はほとんどスペインに近いフランスの海岸である。
6歳の息子から母親エレナのもとに電話がかかってくる。海岸でパパがいなくなった、どうしたらいいかという内容だった。電話越しに見知らぬ男が近づいてくるのがわかる。そして電話はつながらなくなった。
それから10年後、エレナはフランスの海辺にあるレストランで働いている。息子は行方不明のままのようだ。そこで一人の少年ジャンと出会う。パリから避暑にきているという。行方不明の息子に似ている。似ているかどうかは観客にはわからない。映画の後半になってわかる。
そこから二人のやりとりが始まる。エレンはジャンを息子のように思い、ジャンは年上のエレナに恋心を抱く。
と、まあ、そんな設定である。このあとどうなるのか、展開が読めない。ミステリーになるのか、あるいはラブストーリーになるのか。ま、展開は読めなくてもよいけど。
海辺のリゾート地、年上の女へのあこがれ、一夏の恋といった映画はごまんとある。とくにヨーロッパものに多い。それらとは違った展開となる。
おもしろいと感じたのは、後半、エレナとジャンが電話でやりとりするシーンがある。冒頭の行方不明になる息子とのやりとりと似ている。ふーん、そうか。監督はこのシーンを撮りたかったとわかる。もちろん勝手な想像だが・・・。
後半でエレナの元夫(息子から一時とはいえ離れてしまったあの夫ね)が登場する。ダメ男として描かれる。そのとおりダメ男なのだが、多少気の毒にも思う。が、やっぱり、ダメ男である。
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