レム睡眠と尿意
夜中にしばしば目が覚める。子供の頃はめったになかったが、歳をとるにつれ、覚醒が多くなった。
尿意を催している。チンくんはやや勃起している。ボウコウが膨らむと勃起神経を刺激する。それも厠までの命であって、ションをすればもとに収まる。
前立腺肥大になると尿道を圧迫するので尿の出ぐあいがわるくなり、それが尿意を刺激する。今は、前立腺肥大を抑える薬を飲んでいるので、それほど頻繁にトイレに行くことはなくなったが、それでも一回はいく。二回の時もある。
尿意を感じるのはレム睡眠のときである。覚醒に近い状態だから尿意が脳を刺激する。熟睡している最中ならば目覚めることも尿意を感じることもない。
睡眠はノンレム(熟睡)とレム(半覚醒)は、1時間半から時間ぐらいのサイクルで繰り返す。なぜノンレムとレムがあるのか、諸説あるようだが、わたしはこう考えている。
太古、ヒトには夜中でもやらなければならない作業があった。あやしい敵(動物)が近づいていないか、畑がイノシシなどによって荒らされていないか確認し、ときには追い払わなければならなかった。火種が絶えていないか確認し、薪をくべることも大切な作業である。熟睡していては命にかかわることがあった。
そこで、短時間睡眠、レム睡眠ですぐ覚醒できるような生理を獲得した。もともと、類人猿以前からレム睡眠サイクルをもっていたのかもしれない。チンパンジーなどはどうなのかは知らないけれど、長い時間をかけて睡眠のサイクルを身につけてきたのだろう。
夜中に目覚めたらトイレに行き、ラジオの「深夜便」を聞きながら再び眠りにつくという生活をしている老人も少なくない。 わたしはウォークマンで落語を聞きながら寝るようにしている。へたな妄想にとりつかれるよりよく眠れる。
まわりがうるさいと眠れないと言う人がいるけれど、あれはウソ。電車の騒音の中でもヒトは眠れる。
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