正蔵・喬太郎ガチンコ二人会
コロナ感染は収まるどころか増えるばかりである。勝負の三週間とか我慢のなんとかと呼びかけているが、むなしく響く。このままだと「第二弾 勝負の三週間」とか「我慢の三カ月」「辛抱の三年」なんてことになるかもしれない。
そうだけど、外出はする。GoToなんとかは利用していないけれど、たまの落語は別。
しっかりマスクをして「鶴川落語」に行ってきた。
林家正蔵と柳家喬太郎の二人会。鶴川では年末の恒例行事になりつつある。でも、ガチンコというタイトルはよくわからない。ふたりとも真剣勝負するようなタイプではない。
会場のポプリホールも厳重な感染対策をしている。客席は半数以下に減らし、最前列は空席にしている。わたしの座席は二列目だったから実際は最前列になる。いい席だ。となりも空いているし。
演目
正蔵 一眼国
喬太郎 禁酒番屋
喬太郎 粗忽長屋
正蔵 藁人形
いずれも古典噺。珍しいのは「藁人形」である。正蔵は古い噺の掘り起こしに力を入れている。これもそのひとつか。
おいらんに裏切られた西念坊主が復讐にと藁人形を鍋で煮るというストーリー。藁人形は釘で打ち付けるのがふつうだが、それをしない。なぜか。それがオチになる。
どのような古典噺であっても、ちょっとアレンジして客席を沸かせるのが喬太郎風。冒頭、飛沫がとばないよう皆さんを笑わせませんからと語っていたけれど、もちろんそうはならない。
わたしは、マスクの中で小さく笑っていた。我慢の大笑い。
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