「トルーマン・カポーティ」
「カポーティ」という映画があった。トルーマン・カポーティを主人公にした劇映画だった。内容はよく覚えていない。カポーティのしゃべり方だけが印象に残っている。舌足らずの甘ったれたしゃべり方だった。実際のカポーティもあんなしゃべり方をしたのだろうかと気になった。
「トルーマン・カポーティ 真実のテープ」はドキュメンタリーである。この映画なら、カポーティの肉声が聞けるだろうと観に行った。
カポーティの作品では『冷血』ぐらいしか読んでいない。『ティファニーで朝食を』は映画を観ただけ。オードリー・ヘップバーンは華麗で、ヘンリー・マンシーニのメロディは美しいけど、ただそれだけ、愉快な映画ではなかった。
映画はドキュメンタリーであるが、何人かのインタビューと過去のニュースや取材テープをつなぎあわせたもの。短いカットが多い。
で、肝心のカポーティの声である。「カポーティ」はやや誇張しているが、たしかに舌足らずのしゃべりである。
カポーティはゲイだった。アルコールの溺れ、ドラッグに揺れ・・・といったスキャンダラスな面を映し出す。
性格や行動を幼児期にさかのぼって分析するのはアメリカ文化の得意とするところ。それに沿って解説すると、缶に入ったクッキーがカポーティにとって「バラの蕾」だった。
バラの蕾が何か、ま、わかる人にはわかる。
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