ことしの見納め「日本独立」
細かなことは省くが、憲法は変えてもいいと考えている。といっても積極的な改憲論者ではない。じっくり検討を重ねて国民的合意を得るようにすればよい。
伊藤俊也監督作品「日本独立」を観てきた。
日本国憲法はどのようにしてつくられたか、その成立の秘話(公知のことかもしれないが)を描いた映画である。
戦争終結後、占領軍はただちに新憲法の作成にとりかかった。日本政府も憲法素案をつくったが、その差の開きは大きかった。政府にとって第9条は受け入れられるものではなかった。幣原内閣は軍隊のない国など独立国家ではないと主張した。GHQは第一条(天皇)と第九条はセットである。九条がなければ一条もないと反論した。つまり天皇制の否定である。
吉田茂外務大臣は日本の独立を早期に実施するためにGHQ案をのむことにした。なあに、あとで変えればよいと。
吉田茂役は小林薫、白州次郎役は浅野忠信。この二人を中心に、セピア色の色彩で描いている。
映画としてはここまでだが、数年後には情勢はがらりと変わった。朝鮮戦争が起きた。米ソ対立も激しくなった。アメリカは日本に再軍備を求めることになった。吉田はこれをかわして、最小の、軍隊のようなものの設立にとどめたのはご存知の通りである。
この「日本独立」でことしの映画は見納め。パンデミックの中、二ヶ月ほど映画館の休館はあったけれど、下半期はけっこう観た。「鬼滅」は観てないけど。
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