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2020年12月 9日 (水)

生長の家は・・・

 日本学術会議の任命拒否問題はどうなるのだろうか。

 このまま菅さんが逃げ切ってしまうような雰囲気である。「人事に関わる問題なので答えは差し控えさせていただく」という冷たい回答の繰り返しで、あきれかえるのだが、ホールディング状態のままフェードアウトしてしまうかもしれない。学問の自由の分野を侵すようなことはあってはならない。

 異議の声はあがっているのだが、それと同様なことをここで繰り返してもつまらない。

 へーっと思った意見広告があった。一月以上前、10月25日の朝日新聞に「生長の家」が意見を表明していた。タイトルは「真理探究への政治介入に反対する」。

 生長の家は右寄りの宗教法人で、かつては日本会議の主力メンバーだった。今は政治活動から手を引いて日本会議から脱退している(一部のメンバーは残っているらしい)。日本会議はご存じのように保守思想を普及させる団体で多くの国会議員も加盟している。安倍政権(菅政権もそうだろうが)を後押ししていたのは日本会議である。

 生長の家が日本会議を脱退した理由は、本来の宗教活動に集中しようとしたからだろう。

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 その意見広告の抜粋。

 生長の家は宗教ですが、審理を追究し、審理を現実世界にもたらすことで、人類と地球環境とを「より善なる方向」へ近づけるという目的では、科学と変わらないと考えます。(中略) 一部の国では、科学的真理を認めない政治家によって国政が歪められ、多くの国民が犠牲になるという残念な例が散見されます。(中略) 内閣総理大臣には…宗教や学問の営みを自分の好みの方向に操作する権限は与えられていません。

 一部学者を排除することがただちに学問の自由を侵すことはないけれど、これを繰り返せば科学的真理を歪め、政府にとって都合の良い真理をでっちあげることも可能になってしまう。国がおかしな方向に進まないよう祈るとともに、小さな声をあげておく。

 創価学会などは、どう考えているのだろうね。

 写真は、新百合ヶ丘駅前デッキのイルミネーション。年々ジミになっていく。

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