雨ん中 しんゆり寄席
予定していた落語会が三つ飛んだ。非常事態下だから致し方ないか。
感染は広がっている。噺家でも鈴々舎馬風と桃月庵白酒がコロナ感染した。いずれも私の好きな噺家だ。二人とも太っている。馬風さんは80を越しているから重症化しないか、ちょっと心配。
ついでに言うと、浅草演芸ホールの1月下席は中止になった。前座4人の感染がわかったので、鈴本演芸場の落語協会主催の寄席も中止になるという。
しんゆり寄席はどうなるのか。チケットはとってないからどうなるのかわからないが、今月落語がゼロになるのはおもしろくない。演者は初音家左橋と桂米多朗。地元在住でおなじみの噺家。芸風はわかっている。ただ、聴き飽きた感がある。落語はうまいけど、ちょっと花がないからなあ。
といいながらも、雨ん中、出かけた。
演目
桂米多朗 唖の釣り
林家あずみ 三味線漫談
初音家左橋 幾代餅
米多朗の演目は初めて聴いた。演目がわからない。ネットにキーワードをいれてチェックすると「唖の釣り」がヒットした。唖というのは差別用語になるかどうかわからないが、寄席ではオーケーでも、嫌う人はいるだろう。ばかばかしい笑いを誘う噺で、おもしろい。でも、これを演じる噺家は少ないのではないか。
逆に、左橋の「幾代餅」はポピュラーな演目。搗き米屋の奉公人・清蔵が吉原の太夫・幾代の錦絵に一目惚れしてしまう。シンデレラ・ボーイの噺だが、なぜこれほど好かれるのかはよくわからない。
手堅く、左橋らしく演じた。以前に書いたが、左橋の声、口調は志ん生に似ている。餅のようにねばっこい声である。
はねて外にでると、雨は降り続いている。夜は雪になるのか。
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