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2021年1月21日 (木)

「ハッピー・オールド・イヤー」  断捨離

ハッピー・オールド・イヤー」をアートセンターで観てきた。非常事態宣言下のせいか、ウィークデーのせいか、観客は少ない。10人ほど。

 タイ映画である。スウェーデンから帰国したジーンは我が家をデザイナー事務所に改装しようとする。家はモノであふれている。いわゆる断捨離を決意し、整理し始める。借りていたものを友人に届けたり、送り返したり・・・亡くなった父親が弾いていたグランドピアノも処分しようとする。それには母親は大反対する。

 友人の反応もさまざま。かつてのボーイフレンドとふたたび出会うことになる。寄りが戻るかと思えば、彼には婚約者らしき女性がいた。ま、ざっとそんなお話。

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 断捨離ブームは日本から広まった。そのあたりもちらりと描かれる。断捨離の極意といったものがあるが、ジーンは次第に捨てることへの疑問を抱き始める。捨てるのは身勝手、ジコチューにすぎないと友人には言われる。たしかにエゴにすぎない部分もある。捨てるという判断は個人個人によって違う。 仕分けはむつかしい。一枚の写真だって、家族の思いは違う。

 で、ジーンはどうするのか。予想するような展開とはならない。

 ふりかえって我が身。わたしは捨てられない方だが、妻は捨てる方だ。あっさり捨てる。その分、我が家はきちんと片づいている。それでよいけど、それでよいのかと思うこともある。

  アートセンターでもう一本

 アートセンターでは別の日、もう一本「燃ゆる女の肖像」を観た。数々の映画賞をとっている。

 画家の女性が島にでかけ、頼まれた肖像画を描くという物語である。結論から言っちゃうと、つまらない映画だった。同性愛ものというからではなく、ひどく単調なのだ。で、途中、タイトルは燃ゆるはどこに掛かるか、燃ゆる女なのか燃ゆる肖像なのかとよけいなことを考えていた。後半になってストーリーは動き始める。

  が、ラストはとってつけたよう。ヴィバルディの「夏」(四季)(だと思う)が、大音響で流れる。

 また、落語会が飛んだ。しょうがないけど、払い戻しが面倒だ。

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