そら豆の皮
そら豆は、空豆と書く。蚕豆とも書く。
実の入ったサヤは空に向かって伸びるので、その名がついている。蚕豆の方はサヤの形が繭に似ているから蚕の字がついたといわれる。
そら豆のサヤは分厚く硬い。クッションになるワタも入っている。豆は頑丈に守られている。過保護といってもよい。したがって食べる部分は少ない。捨てるサヤの部分の多さに、なんと効率の悪い豆かと驚く。枝豆に比し値段も高い。
蚕豆の皮剥く我と剥かぬ夫
そんな句を目にしたことがある。そら豆の皮を剥くか剥かないか、人によって違う。我が家は、妻は剥き、私は剥かずに喰う。
剥くか剥かないかでは桜餅も議論の対象となる。塩漬けにした桜の葉っぱは柔らかい。あれは剥かないでそのまま食べた方がよい。桜の香りもより楽しめる。
柏餅はどうか。あれはムリ。柏の葉っぱはごわごわしているから食感が悪い。蚕だって喰わない。
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