自分の意志をもつこと
タリバンがあっさりカブールに侵攻した。
まだ内戦はつづいているようだが、早晩、アフガニスタンはイスラム原理主義のタリバンが支配することになるだろう。多くの住民はタリバンを恐れ、国外に脱出しようとしている。
タリバンは融和的な政策を採ると発表しているが、信じる人は少ない。とりわけ女性の社会進出が阻止される。それを恐れている。女性が教育を受ける権利を取り上げるなんて信じられないけど、かれらはそれを平然とやってきた。マララさんがパキスタンのタリバンに襲われた事件はしっかり記憶に残っている。
唐突に「アーサー王物語」を思い出した、イギリス中世の騎士道物語である。詳しく読んでいるわけではないけど、いくつかのエピソードは頭にある。
アーサー王は邪悪な騎士に捕らえられる。邪悪な騎士は「すべての女がいちばん望むことはなにか。正しい答えが見つからなければ、おまえの王国はおれがもらう」と言う。アーサー王はあちこち旅に出て、答えを見つけようとするがこれが正解となるような答えにはたどりつかない。やがて出会った老婆からある条件と引き替えに正解を聞き出す。
その答えとは「自分の意志をもつこと」だった。このあとも紆余曲折があって物語は続くのだが、ここでとめておく。*ある条件につづく紆余曲折がおもしろい。シェークスピアにも影響をあたえているはず。
興味深いのは、女性が望むものは財産でも美貌でもないとしていることだ。騎士道精神、フェミニズム的見解が色濃くあらわれている。近代的な見解といえる。
ごちゃごちゃことばは要しない。それより、イスラム教の一部がなぜこれほど女性を蔑視してきたか、そのあたりが知りたい。コーランのそう書いてあるからというなら、なぜそう書かれたのかを探ってみたい。
もうひとつ唐突に思い出した。アリストパネスの「女の平和」。ギリシャ喜劇。万国の女性よ、団結せよ! である。
それってなに? と訊く前に、調べてほしい。ネットで簡単にわかる。
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