こしゃくな語釈
「こしゃく」と「しゃく」では、どちらがよりしゃくに感じるか。
「こなまいき」と「なまいき」ではどうか。「こうるさい」と「うるさい」では、どちらがよりうるさいか。
一般的に、こ(小)をつけた方がより程度は少ない。しかし、実感としてはそうでもない。
こうるさいは、騒がしいというより、まとわりついてよりイヤな気分になるように感じる。「小憎らしい」は「憎らしい」よりももっと憎らしく感じる。「こ」は強調の「こ」でもある。
「こざっぱり」と「さっぱり」では程度ではない。「こざっぱり」の方が清潔さを感じさせる。「こぎれい」もそれに似ている。
国語辞典ではそのあたりを表現できていない。
「こ」とはちがうが、「ちょっとしたものだ」と言う場合、かなりとか、たいしたものだという意味になる。それと似ている。
では、「こじゃれた」はどうか。「しゃれた」との違いは。
小洒落た店とは、しゃれてはいるが、どことなく薄っぺらいというか安普請の店といった印象を受ける。洒落の程度は低い。
漢字だと洒落と書くが、こじゃれたは小戯れたがなまったものだとの説がある。それが正しいかどうかわからないけど、小洒落にはどこかバカにしたような印象を受けることはたしかだ。小娘、小役人と同様である。
だめ押し。
アナタ(男性)に問う。「小粋な女」と「粋な女」、どっちが好き。
« 二回目のワクチン接種 | トップページ | 「キネマの神様」 »
「言葉」カテゴリの記事
- ルビ(2025.03.20)
- 谷川俊太郎 ふたつの詩(2025.01.05)
- はずい(2024.11.30)
- CIVIL WAR(2024.10.04)
- 老聴の始まり(2024.06.14)
コメント