バブルは消えた
駅前に選挙ポスターの掲示板ができた。総選挙のポスターかと思ったら、川崎市長選のものだった。そうか、市長選あるんだ。知らなかった。
となりの横浜市長選はマスコミに大々的に採りあげられたのに比べると、こちらの川崎は静かなもの、無風状態にある。ま、投票率は低いだろうな。
はなしは変わる。ことし流行って、たちまちのうちに消えてしまったことばがある。
バブル。バブル崩壊のバブルではなく、オリンピックパラリンピックでの感染防御策のことである。バブル方式とも呼ばれた。
バブル崩壊はバブル期には使われることはなかった。バブルとは、余剰資金が株や不動産に投資され、実際の価値以上に膨らんだ状態を指す。1990年前後のことである。資金が引き上げられると急速に株価も地価も下がり社会は混乱した。不動産会社のみならず証券会社や大銀行までも倒産した。後になってあれは膨らんだ泡だったとわかり、シャボン玉のようにはじけてしまったのをバブル崩壊と呼ぶようになった。
ことしのバブルはウイルス感染を防ぐ意味であって、泡のようにオリンピック関係者を包み込む状態を指す。防御壁なのだが、壁では差し障りがあると感じたのか泡を使った。隔離であるが、どっちからどっちに感染するのをくい止めようとしたのかよくわからない。オリンピック村を守ったのか、オリンピック村から日本社会への感染を防ごうとしたのか、そのあたりは泡でくるんでしまったので、まさにバブルか。
オリパラが終われば無用となるので感染防止策のバブルは使われなくなってしまった。
七色の虹が消えてしまったの シャボン玉のようなあたしの涙・・・ロスプリモスが歌ったのはいつ頃だったか。思い出せない。
東京オリンピックパラリンピックはNHKや新聞が騒いだ割には印象が薄い。ほとんど記憶に残っていない。バブルのように消えたのはコロナ禍のせいか。いや、そうではない。たぶん私の歳のせいだろう。
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