「しんゆり映画祭」 そして「DUNE」
今月末から「しんゆり映画祭」が開催される。
この映画祭はほとんどボランティアによって運営されている。大作ではなく、地味な映画、上映されることの少ない映画にスポットを当てている。注目作もある。たとえば今年カンヌで脚本賞を受賞した濱口竜介監督の「PASSION」を上映する。上映後には監督のトークも予定している(リモート出演)。
写真は新百合ヶ丘駅前に設置された告知看板。上映スケジュールはウェブサイトをご覧いただきたい。
KAWASAKIしんゆり映画祭 | ホーム (siff.jp)
映画祭のボランティアスタッフの片隅にいる私だが、事前準備もあってなにかと忙しい。スタッフは少ないから、ま、猫の手ですな。
ということであるが、老後の年金生活者である。時間はある。イオンシネマで「DUNE 砂の惑星」を観てきた。
SF,設定は西暦一万何年。8千年ぐらい未来だ。砂に覆われているが、貴重な香料(スパイス)がとれる惑星が舞台である。
音響がすごい。ダダダ、ダダダというサウンドにメロディが重なる。これを聞くだけでも満足感が広がる。
惑星の支配を巡っての権力抗争であるが、前半はストーリーがよくわからない。後半になって物語の全容がわかってくる。主演はティモシー・シャラメ。「君の名前で僕を呼んで」のあの美少年である。
すごい未来の話なのだが、戦闘シーンは古くさい。中世の騎士のよう。ローテクな剣でやりあう。この手の映画は少なくない。伝統の騎士道精神は現代にも引き継がれている。西欧人には染み着いている。日本の武士道のようなものか。日本人が1000年後を描くとすると、日本刀で斬り合うようなシーンを想像すればよい。
砂がアリ地獄になる。砂嵐が襲う。砂が人格をもっているようである。飛行物体がおもしろい。トンボのように羽を広げて飛ぶ。
親子の繋がり、血、家族といったことがベースにある。SFとはいえ古臭い。永遠のものかもしれないが。
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