「アナザーラウンド」
日本酒換算で毎日3合以上飲むとアルコール中毒になるという。酒飲みは2合半ならどうかと考える。適量は1合ぐらいだと知ってはいるが、それではちょっともの足りない。
アートセンターで「アナザーラウンド」を観てきた。酒飲みの映画である。
4人の高校教師は仕事にも家庭にも行き詰まりを感じている。血中アルコール濃度を0,05%に保つと何ごともうまくいくという説がある。それを信じて実践してみる。ビール中瓶で0.04%ぐらいだから大瓶一杯ぐらいか。
ちょっとほろ酔い程度。舌の滑りも気分もよくなって、生徒からの受けもよかった。ということで0.05%はうまくいった。そこでとどめておけばよかったが、そうはならない。もうちょっと酒量を増やしたらどうかと酒飲みは考える。で、際限なく酒量が増えていくという物語である。おバカな連中である。
デンマークでは16歳以上なら酒が買えると字幕に出ていた。ということは飲んでもいいということか。言い忘れたがデンマーク映画である。
キルケゴールのことばが出てくる。高校の試験にキルケゴールが出題される。なぜキルケゴールかというとデンマーク出身の哲学者だから。
わたしは学生時代、キルケゴールをきちんと読んだ。内容はほとんど忘れてしまった。ただ、キルケゴールの恋人の名はしっかり覚えている。レギーネ・オルセン。それがどうしたというほどの知識なんだけど、無駄なものほど覚えているものだ。
高校生がちょっと一杯ひっかけてテストに臨むというシーンがある。日本じゃ考えられない。
ちょっと飲むと手のふるえがとまるというアナタはアル中かその予備軍だ。
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