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2021年10月 6日 (水)

10月上席は、桃太郎

 国立演芸場の10月上席に行ってきた。

 トリは昔昔亭桃太郎。桃太郎なんて、という落語ファンがいる。逆におもしろいと言う人もいる。落語は本流をはずれてヘタだけど、不思議な味わいがある。たまには聴いてみたくなる。

 演芸場はガラガラだった。緊急事態宣言は解除されたのに・・・この入り。客が少ないと演者はやる気がでない。となると、拍手も少なくなる。悪循環。

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 ザ・ニュース・ペーパーが出ている。いま、旬のネタを披露する。これが楽しみ。

 今回は、高市早苗政調会長と岸田文雄総理大臣のそっくりさん(似てない?)が登場。高市さんは替え歌「走れ、コーノタロー」を歌う。岸田さんは合理化策として手話通訳を廃止すると言う。自分で手話をしながら演説する。要はジェスチャー入りということ。ネタおろしだそうだ。拍手もあったので、岸田ネタはこの手話演説でいくと宣言。ぜひ、笑いをとって支持率をあげてください。

 落語の演者と演目

 昔昔亭昇   猫の皿

 柳亭芝楽   だくだく

 桂枝太郎   幾代餅

 春風亭愛橋  とうなすや

 昔昔亭桃太郎 お見合い中

 ヘタでいつになってもうまくならない噺家がいる。誰かとは言わないけど。

 枝太郎の「幾代餅」、オチは「眞子さま、がんばって」とやった。細かなことは省く。幾代と眞子さまを重ねた。なるほど、そういう流れにもっていったのか。これはうまい。

 トリの桃太郎さん。ちょっと体調がわるいという。いつものようなセコい茶碗ではなく、紙コップで水を飲んでいた。いつものように軽いマクラから結婚相談所を描いた「お見合い中」をやったのだが、いつものような張りはない。定番の「嵐を呼ぶ男」を三番まで歌ったところで締めた。えっ、ずいぶん短いじやないか。やはり体調のせいか。

 それにしてもガラガラだった。

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